今週は実際にあった話をクイズにします。
推理力を働かせて考えてみてください。
今から20年くらい前の話です。
現在は大工道具の卸業務からホームセンター専門の卸業務に変わってしまったので、お付き合いがなくなりましたが、
当時、毎月新潟県の山間（やまあい）の町から出張に来られていた初老の営業マン。
（何せこの営業マンは真面目で一生懸命営業される方なんですが、新潟県の山間だけに訛（なまり）がひどくて、話している内容の半分くらいしか通じません。）
その月も営業に来られましたが、直後に新潟の会社から電話がかかってきまして、
「ウチの営業がお邪魔しておりませんか？」
「今、見えておりますので、お電話代わります。」
当時は、携帯電話なんてありませんから、営業を捕まえる時は、出張予定帳から出張先に電話して、呼び出すことは普通でした。
電話を取るなり急に顔色を変えて、驚いた表情。
電話が終わると、
「社長（実の兄にあたる方です）が亡くなったんですぐに帰ります。」（実際には訛っていますが、文字で表記できません。）
すぐにお支払いをしないといけませんので、たまたま手元に前日集金した小額※県外小切手がありましたので現金と合わせてお支払いしたら、大きな声で
「びっくりした！」
領収書を頂いた後、
「今日は2回もびっくりしたけど、すぐ帰ります。」（この時も訛っていましたが、その時の言葉は、よく伝わりました。）
大工道具専門の卸業務をしていた社長が急死され、ホームセンター専門卸の次期社長が引き継いだため、大工道具卸を辞めたのは言うまでもありません。
この営業マンは少しの間、一人で大工道具の卸をしていましたが、いつまでも続かず、1年くらいで引退されました。
※県外小切手は銀行に渡すと高額な手数料を取られます。
さて問題です。
今回の営業マン、どうして、お支払いした時に大声で「びっくりした！」と、言ったのでしょうか？
解答はまた来週！
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