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先週の解答(これは何をする道具でしょう?)

先週の解答となりました。先週の問題は

この新製品、いったい何をする機械でしょう。
と、いった問題でしたが、皆様から頂いた回答どおり両面使える電気際カンナでした。
しかし、なぜか商品名が見当違いな「角剃りカッター」なんて意味不明なネーミングになっています。
そのあたりを先日、松井鉄工所さまに電話で伺ってみました。
「いつもお世話になっております。」
「今日は何でしょう?」
「先日、代理店さんに角剃りカッターにチラシをいただきましたが、担当のOさんは何をするものか理解できていなかったようで、この機械は両面の際カンナですよね〜。」
「そうです。」
「でも、名前がおかしいです。」
「実は・・・。こんな名前しか挙げられなくて・・・。」
「なるほど。”カンナ”と、名前を付けると使用時に刃がむき出しになっているとまずいですよね。」
「そうなんです。」
「逆にカッターなら規制がほとんどないからカッターの部類に含まれるネーミングにしたわけですね。」
「そうです。」
「道具道楽さんのサイトにはこの商品が載っていましたが、電気カンナの部類ではなく、ミゾキリの部類に入っていましたから、たぶん道具道楽さんも目的が理解できていなかったと思いますよ。」
「やっぱり、そうですか。」
「リフォームや新築で不陸修正に際まで削れる電気カンナがあると便利だと思いますが、定価が79800円ではちょっと売れませんね。」
「・・・・・。」
話は変わりますが、先々週ある大工さんのところで見習いの子が手押カンナで指先を削ってしまう事故があり、
労災の検査員に作業場のチェックが入って、手押のカバーが働かないので修理して欲しいとの依頼がありました。
かなり前に折れた鋳物部分の溶接した隣が折れていました。
「持ち帰って、溶接します。」
と、言ったら、大工さんの親方が
「ごめん、もう一つお願いがあるんだけど、傾斜盤の安全カバーが付いていなくて、これもチェックされたので付けて欲しい。」
「でも、マルノコの安全カバーは刃のカバーだけでなく、”セリ矢”と言って、刃の後ろ側に指の入らない隙間を埋めるものが必要になりますが、それをつける構造になっていませんので、取り付けるのは大変ですよ。」
「えっ!そうなの?そういえば安全カバーの図面を検査員から頂いているよ。(息子さんに)ちょっと持って来い。」
すぐに息子さんが図面を持ってきました。やっぱり図面にセリ矢の絵が入っています。困った親方に
「マルノコの刃を外してカッターに変えて下さい。カッターならマルノコの安全カバーは不要ですから。」
「そうなの?それじゃぁカッターをつけておくよ。」
マルノコ作業より危険なカッター作業は安全カバーの指定がないなんておかしな話ですが・・・。
でも、傾斜盤の軸のもう一方に研磨用のグラインダの砥石が裸で付いています。
これは安全基準を満たしておりませんが、検査員は気がついていなかったようです。あるいは知らなかったのか?
それではまた。
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