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新・マルノコの平行が合わないその1

今では全く売れなくなってしまった鉄板ベースのマルノコを3年ほど前にある大工さんから注文いただきました。
その大工さん曰く
「何でスライドマルノコの時代に落とすと割れるし、歪んだら直せないアルミベースの必要があるんだ。」
と、言われました。
販売する側としては心の中では否定したいのですが、お客様は神様です。(死語ですね)否定せずに素直に注文いただきました。
確かにアルミベースは極度の衝撃で破損しますが、歪みは修正できます。
先日、アルミベースマルノコの歪み直しを依頼されましたので、ベースを外して金槌で叩いて”反り”・”捩れ”を修正します。
検査は定規を使うと反りやうねりは分かりますが、捩れは分かりにくいので、これを使います。

平らな手押し定盤の上に乗せれば一目瞭然。なければ、傾斜盤でも電気カンナの裏でも代用できます。
ところで、今回定盤の反り捩れだけでなく、刃と定盤側面の平行も合わないため、直角定規を当てて切ると定規が左へ逃げてしまうとのこと。
今までのマルノコならギヤカバーの曲がりが原因なんですが、(ベース不良なんて言わないで下さい。)
今の深切りのマルノコは深さを決めるヒンジからモーター付け根部までの長さが短いため、
落としたり、上から強い荷重がかかった時(特に刃を引っ込めている時)ギヤカバーが曲がらず、
角度を変える部分の鉄板が歪んでモーター部とベースの平行が合わなくなります。

ご覧の通り、その鉄板が歪んだためとベースの分度器部分との間が斜めに隙間が開き、
深さを変える時のヒンジ部分のボルトラインとベース前面ラインの平行が狂っています。
続きは明日。
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