先日の記事でたくさんのご意見を頂き、誠にありがとうございました。
その中で165mmのマルノコのみ2019年11月生産分からリンクをマキタと同じ方式に
変更したことを確認しました。
まだ営業開始しておりませんので、この件を担当営業が理解しているか、
確認したいと思います。
1年ほど前に旧方式に変更したと言うことは
リンク片側方式に問題があったことを認めたと解釈させていただきますが
「だったらリコールだ!」
と言いたくなる方もおられるかもしれません。
実際に事故や物損(マルノコ本体は除く)が起きた場合は
PL法で訴えることができますが、
そうではない場合、なかなか難しいところがあります。
ただ、問題のある商品を作っておいて
「どこも悪くありません」とか「これではいけませんか?」
と言っているレベルよりも一歩進んでおられますが
足らない部分はメーカーに成り代わってお詫びいたします。
と言うことで、そのところも含めて校正した抗議文を下記の通りにいたしました。
これで問題なければHiKOKIへ提出します。
以下、校正後の提出用内容分
HiKOKI御中
新年あけましておめでとうございます。
平素は、大変お世話になっております。
先日、HiKOKIのマルノコの新しい深さストッパーに
重大な問題点があることが発覚しました。
従来品や他社の場合深さレバーを降ろすとレバーの軸のネジがリンクを寄せるために
リンクがしっかりロックされるので平行定規や市販の90度のマルノコガイドを使用する際、ベースとモーター部のふらつきが発生しませんが、
現在の刃口から六角棒レンチでレバーの強さを調整する方式は
リンクを従来の挟みつける方式ではなく、リンクの内側のみを縦方向につまんで固定するため、固定後のリンクにふらつきがあり、
それがユーザー様に「ふらついて使えない!」とのクレームをたくさんいただいております。
ところがこちらで調べたところ、新方式深さストッパーのうち
165mmのマルノコ(18Vと36Vと100Vの3機種)が
旧方式に変更されていることが分かりました。
これなら改良前よりも精度が上がっていると思いますが
147mm機と125mm機に関してはまだ変更されていないようです。
現在市販のマルノコ定規が普及してからマルノコの精度の要求度が上がっています。
現場では「マルノコは直角が命!」と言われるくらい軽量でも頑丈なものを
必要とされています。
重ければ精度が上がるとおっしゃられるかもしれませんが
一番重いC7MB4の場合直角を保持するベベルガイドは刃をベースからひっこめた状態で
上から重い荷重を掛けるとすぐに曲がってしまい、刃とベース側面の平行が狂います。
「そのために平行微調整機能があります。」
と言いたいところでしょうが、残念ながら現場のマルノコ作業の9割くらいは
刃を引っ込めての切断作業です。
HiKOKIの平行微調整機能は刃を目いっぱい出した時のみ有効なので
ほとんど役に立っていません。(これは京セラも旧マキタも同じですが、マキタの一部の新機種は刃を引っ込めても調整できるタイプがあります)
さらにHiKOKIの平行微調整機能はベベルガイドとギヤカバーのスペースが大きいのと
ヒンジのボルトがベベルガイドの穴より小さいのと穴にネジ部が当たっているため
ベベルガイドとヒンジボルトのガタツキが大きいために
平行定規を一般に使う左差しにすると刃の後ろ側が左にズレ
直角定規を左に当てると刃の後ろが右にズレ
逆方向ですがどちらも平行が合わないために軋んだり刃の痕が付いたり
最悪キックバックで怪我の原因にもなり危険です。
「だったら造作マルノコにすればベベルガイドは狂いません。」
と言われるかもしれませんが
造作マルノコは致命的な欠点があります。
それはスライド刃口です。
ベース面と同じ高さであれば問題ないですが
マキタも同様にベース面よりも引っ込んでいます。
「精度を高めるために刃口を詰めれば?」
とも言われますが幅が30mm程度のものを横切りすると
切り終わった時に木材に乗っている部分がわずかしかないために刃の下先が
左に入って、刃の痕が付いてしまい、とても造作マルノコとは呼べません。
ですから造作マルノコとアルミベースを統合して
曲がらないベベルガイド&スライド刃口なしの平面ベース&ブレない深さストッパーの
100Vとコードレスのマルノコが「直角命」と呼ばれる方々に求められています。
「すぐにモデルチェンジへ」とは言いませんが、
まず今回の件のご理解を頂ければと願っております。