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禁じ手の高圧エアインパクトドライバー

先日、フロア釘打機を持ってこられたお客様が、
「このフリープラグを普通のプラグに替えてくれ。」
「エア漏れしているんですか?」
「違う、高圧コンバーターを付けるともっと長くなるので、短いプラグにしたいんだけど。」
「その代わり短い固定型のプラグを付けると僕みたいに融通が効かなくなっちゃうけどいいですか?」
「そんなことは、よ〜わかっとる。」(三河弁のツッコミです。)
と、言うことで通常のプラグに変更したら、お客さまが
「高圧プラグは付かんのか?」
「残念ながら常圧プラグは右ネジ、高圧プラグは左ネジのため絶対に付きません。」
「じゃあ、変換するものはないのか?」
「それならありますが、高圧の常圧の機械に入れたら、パッキンが持ちませんので破裂します。でも、エアドライバーなら可能ですが。」
「何!」
「昔、お客様のお友達の○○さんの常圧のエアドライバーのパワーがなくなったときに、高圧が付けれるようにプラグを替えて、木ねじを締めたら・・・。」
「どうだったんだ?」
「新品のときの倍くらいのスピードで締まったので、びっくりしていました。」
「それじゃあ俺も持ってくるからやってくれ。」
と、いうことで、このままお帰りになられました。
そもそも、エアインパクトドライバーは充電式や100Vのインパクトドライバーと方式が違い、スプリングやスチールボールを使っていません。
高速回転でハンマーを叩く反発で再び叩く方式になっています。
そのためハンマーの摩耗が早く、高圧のエアインパクトドライバーなんかは、普通に使って1年でハンマーが大幅に摩耗し、
トルクが半分くらいに落ちてしまいます。
ですから、常圧で摩耗したハンマーなら高圧でモーターの回転数を3倍に上げれば、新品の高圧インパクトドライバーよりも早く締まる感じになります。
しかし、これはあくまでも禁じ手です。
真似はしないように!
続報は今回のお客さまがエアドライバーを持ち込んだ後に書き込みます。
それではまた。
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