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桜は桜でも?

今週のお題「桜」


数年前、お客様が番頭の家の近所で新築工事(大工手間のみですが)をしておりまして、
ある時電話がかかってきました。
「桜のフロアが、すいとるで、コーキング持って来いや〜」(すいとる=三河弁で隙間がある)
桜材のフロアの色らしきものを一式車に積んで現場に行くことに。
「失礼しま〜す。」
すると大工さんが
「待っとったぞ。上がってこいや。ここを埋めるだ。」
見ると実(”さね”=フロアのジョイント)のところにところどころ大きな隙間が・・・
(実は、この桜材のフロアは、工場加工前の乾燥度が悪いために加工後乾燥した時に大きく縮んだフロア材とあまり縮まないフロア材が混在しているため幅の違うフロア材を同じ列に隣り合わせると大きな隙間ができてしまう。)
「大工さん同じ列同士は、幅をそろえて貼ってくださいよ。」
「そんな手間なんかあるか。俺はフロアを手につかんだらそれを貼るだけだ!」
「いや〜せめて、あてがった時に幅が合わなかったら次に回すだけじゃないですか。」
「もう貼っちゃったから遅い!」
でも1cm近いフロアの隙間をコーキングで処理するなんて私は考えられません。
そもそも木の隙間に入れるコーキングは水性でペンキも付きますが、汚れやすく、変色しやすく痩せやすいので
あまり大きな隙間には不向きです。
お施主様がかわいそうです。


数日後、番頭にこの話をしたら、
「でも、そんなことは大したことはないよ。その建物はお施主さん、お嫁さんが決まったから建てたんだけど、この前それが破談になっちゃたから・・・」
チャン♪チャン♪


このお施主さんに桜が咲くのはいつでしょう?


でも本当に”桜”だったのは逃げたフィアンセだったかも?


それでは、また明日
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