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今昔物語(マルノコ編4)

ちょうど、その頃マキタから照明付きのマルノコが登場しました。
最初の照明は豆電球が刃の付け根の中に入っていて、長く使うと木埃が詰まってだんだん暗くなったり、
電球が切れたりしていました。(この電球なかなか取り替えるのが面倒でした。)
当店はこの頃、「マルノコは日立」のイメージが強く、当時のマキタの精密マルノコは特に良いとこなし。
モーターに粘りがなく、精度も日立よりは悪いと思いました。
特にアルミベースタイプのベースが薄く、
「下においてある4寸角の上から落としたらベースが割れた!」
なんて言われ6000円ほど掛けて、何十台もベースを交換させられました。
ライト付きのマルノコは一発逆転を狙ったような感覚でしたが、当時の大工さんには意外にも興味を示さない人が多く、
普及しかける前に、日立が球切れのないLEDライト付マルノコを発売しました。
マキタはこれに対してさらに対抗して両側から照らす影の出来ないLEDライト付きマルノコを発売しました。
日立も後を追うように両側LEDを出しましたが、マキタからクレームが付きました。
「日立さん、両面LEDは我が社にPATがありますが・・・。」
これは日立が白旗。
仕方なく片面LEDにモデルチェンジ。
以前、ピヨ三郎Zさまから、リョービのマルノコのLEDスイッチが欲しいとのコメントがありましたが、
この件で調べたところ、ライトが付いている状態で刃の右側の墨を追おうとすると、
後ろが明るいために墨が見にくいことが判明しました。
対策としてスイッチを付けることは正論だと思いますが、それ以上にマキタに使用料を払って
両面LEDにすべきでしょう。
これからはマルノコだけに限らず、各社の良いところをPATで抑えるだけではなく、
使用料を払ったり、使用権を交換したりして、各社の良いところを寄せ集めた商品を開発し合うことを願って
今昔物語(マルノコ編)を終わりにしたいと思います。
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