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今昔物語(マルノコ刃)その4

造作マルノコが発売されてからほとんどの大工さんが造作マルノコをメインに使われるようになりました。
その後、日立から刃口の段差のないアルミベースタイプも発売されましたが、最初は鋳型から抜いたものを
ペーパー仕上げしただけの平面度の悪いお粗末なものでした。
マキタが対抗してフライスの掛けた平面度の良いアルミベースを発売しましたが、マキタの場合厚みが薄く
土間に置いた4寸材の上から落ちただけで破損するお粗末さでした。
その後日立もマキタもベースの強度・精度を高め現在に至っております。
もちろんその間にリョービが割り込んでいるのは言うまでもございません。


この中で忘れてはいけないことがあります。
一つ目は合板の使用量が増えたこと。(粗いと飛ぶ)
二つ目はプレカットに押されて、刻み作業がなくなったこと。
三つ目に加工材が増えたため無垢材の挽き割が少なくなったこと。
この3つの理由によりそれまで主力だった32〜40Pが52Pに代わりました。
価格競争のため中国製品も増えて、52Pだけがどんどん安くなりました。当然価格が下がれば普及率も上がります。


逆に造作マルノコで主力だった60〜72Pもスライドマルノコに普及により、マルノコで仕上材をカットする頻度も減りました。
そのため、147mmも165mmも190mmも52Pだけが多く消費されています。
でも厚み30mm以上の無垢材の挽き割り作業に52Pを使うことは、好ましくありません。
たまの刻みでも52Pよりも40Pくらいの方が切れが速いと思います。
粗い刃は切り口も粗いと言われますが、ゆっくり切ればそれほど粗くはならないと言われます。
それと粗い刃は少々刃先が磨耗しても、何とか切れるメリットがあり、
仕上材を切らない作業では使いどころも多いように思えます。


と言うことで、今回も注文がありましたので粗いチップソーを仕入れました。

大量に購入される方が見えませんが、コンスタントに売れています。
挽き割り作業用に一枚どうでしょう?
それではまた。
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