PVアクセスランキング にほんブログ村

ピストンバンパ

聞き慣れない方も多いと思いますが、これは釘打機のメインピストン(釘を打つところ以外にも小さいピストンが数箇所あります)が
打ち終わったときにボディ下を叩いてメインピストンや底部を破損しないようにする厚いゴムのことです。
ピストンバンパの役目はクッションの役割の他にリターンさせるエアを止める役目があります。
そのため、破損するとリターンのエアを逃がしてしまうため、リターン不良を起こし
結果として空打ちになります。
常圧釘打機の場合、10年過ぎると劣化が始まり、ヒビが入り始め、数年後には破損し送り不良を起こしますが
高圧釘打機の場合、使用頻度がそこそこあると、5年くらいで破損が始まり、上面外周から欠け始めます。

高圧釘打機のピストンバンパの寿命が短いのは高圧だからと簡単に答えてはいけません。
確かに高圧が理由ではありますが、打つ釘は常圧も高圧も同じです。
だからピストンの力もほぼ同じです。
違うのはピストンバンパの大きさです。
同じ力で打つのに高圧は断面積が1/3程度しかありません。
そのために、寿命が常圧の1/3程度のようです。
今回は交換しなくてもまだ使えるギリギリですが、寿命は時間の問題ですのでお客様の了解をとった上で交換します。

でも、この欠けた破片がシリンダの外側にビッチリ入っていました。
破片がイタズラして不具合を起こすこともよくありますので、しっかり取ります。
(たまに僅かな破片が残って、修理後不具合が出て、謝って無償再修理しています。)
それではまた。
5300931