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アジャストカッターその2

昨日M君の葬儀も無事終了しました。
最後のお別れをしました。
30年ほどのお付き合いでしたが、きちんと健康診断をしていればこんなことにはならなかっただけに
非常に無念でございます。
彼の死が無駄にならないように、健康診断や医療機関の必要性を訴えて生きたいと思います。


話の途中になってしまった件、続きを書かせていただきます。


”アジャストカッターその1”の内容からするとアジャストカッターは楕円研磨にすべきと思われがちであるが、
必ずしもそうではない。
その1での図では振り幅が最高の時と振れがない時の比較であって、その中間の説明がない。
再研磨の時に合わせ金具をすべて外してチップソーのみにして研ぐ研磨屋さんがいる。
その場合は楕円研磨ができないが、正円で研磨した時は刃の角度をすべて0度にすることにより
底はカッターの外径を直径とした弧を描く。
底が平らにはならないが、綺麗に仕上がる。
楕円研磨の場合は楕円にするために振り幅15㎜で綺麗に仕上げたい場合
15㎜の位置で固定して深さを均一で研磨すると、自然に楕円に研磨できていて
且つ、すべての刃先角(上目)が15㎜で仕上げたときに平らになる角度になるため
すべての刃先角が違っている。
すると15㎜以外の幅の時に刃先角と溝底の平行が合わなくなるため、底が微妙に暴れる。
また、脇を担当する刃が変わる。


ダイヤル15の時

「15」のところが一番低いので、この刃が脇を削る。


ダイヤル12の時

「12」のところが一番低いので、この刃が脇を削る。


これらのことを理解しておれば、研磨するときに何ミリに合わせて楕円研磨するか?指定あるいは覚えておいて
シャクリ加工するときに底が平らになる寸法でシャクれば、底が平らになるということである。
また刃が一本欠けた時、大抵脇を担当する刃が欠ける。
そんな時は、その刃が脇にならない寸法で使えば、それほど支障がないことも理解できると思います。
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