PVアクセスランキング にほんブログ村

復活を願う製造番号タック

先日、古いマキタの曲面カンナを入手したところ、懐かしいタックシールの破片を見つけた。

これは電動工具が普及し始めた昭和30年代からあったもので、昭和60年代に消滅したような気がします。
昭和30年当時は物価から比例すると電動工具を買うのはトラックを買うくらいの物価水準だった。
おおよそ電気カンナなら大工さんの2か月分の手取りくらいであった。
とにかく、清水の舞台から飛び込むくらいの気持ちがないと電動工具は買えないが
売るものとしては1日に一台売れば御の字くらいの感覚ですから、
販売管理にも丁寧に対応できた。
日立も同様であったが、コンピューターなんてない時代。
流通管理を徹底するためにもタックシールの必要性があった。
工場と営業所と販売店がモデル名と製造番号を管理することによって、
どこからいつごろ製造されたものがいつどこで販売されたかが分かるようになる。
ちなみにタックシールのカットされる前はこんな感じになっていた。

これを必要に応じて下から1枚づつカットして保管するようになっていた。
当店でもこのタックシールを20年くらい保管していた時期があった。
お客様に
「この前買った電気カンナがもう壊れた!」
と言われても、調べると
「4年前ですから、確かにちょっと早いですね〜」(ここでお客様が少し大人しくなります)


このタックシールがなくなってからずいぶん経つが、現役の営業マンで知るものは、ほとんどいない。
しかし、先日のかたさんさまのお話で盗難防止に有効であることを言われていた。
現実としてMAXのエア工具は登録制になっている。
登録することにより、購入者かそうではないかが、簡単に分かる。
盗んでいるものには製造番号が消されているものがあるが、一部の機種には、素人では分からないところに
製造番号が印字されているので、人に渡ると、元の購入者が分かる。
リサイクルショップで中古道具を購入するときに製造番号を確認してみてください。
消してあれば、盗難品の可能性が高いでしょう。


以前タジマレーザーの盗難保険の件で登録率が60%強くらいで1/3くらいは登録がなされていない。
本来なら販売店が行うべき業務を怠っているからこんなに登録率が低いと思う。
逆にマキタが登録制をしないのは販売店の仕事を増やすと販売店から批判があるから控えているとの噂もある。


こんなことを書いたら非難を浴びるかもしれないが、
日立産機の高圧コンプレッサーも2年保証の登録制を取っているが、登録はがきを送っても
全く管理されずに事務所で放置されているらしい。
だから、登録済みのクレーム修理を依頼しても保証書を添付しないと受け付けない。


だから、販売管理を少しでもしやすく販売店にも手間をかけていただく。
これは面倒なことと思ってはいけない。
これをすることにより、ネットショップとの差別化ができる。


??????
ちょっと待った!
ひょっとするとマキタと日立はネットショップを守るために登録制をしないのかもしれない。
この線は、ないと期待する。


それではまた。