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改めて電子マルノコ その2

電子制御の電動工具の第一号機は180mmのディスクグラインダでした。
180mmのディスクグラインダは重いので、モーターを一回り小さくして、
無負荷回転(いわゆる空回転)を使用時の回転まで下げて、空回転の音を小さくすることと
起動時の反動の軽減、また過負荷のモーター焼損防止を制御していました。


木工用では最初に発売されたのが電子カンナでした。
無負荷で16000回転のモーターに電子制御ダイヤルを付けて最高回転数を8000〜12000回転に
調整できるようにしました。
遅くすると、削り肌は粗くなります。
しかし、この電子カンナを使われた大工さんは
「電子カンナは綺麗に削れる!」
と、一部で好評でした。
電子だから綺麗に削れると思われていましたが、実はそうではなく
刃物に調整できる刃金付の裏刃を付けて、裏を詰めることにより、逆目が止まったので
電子だから綺麗に切れると勘違いされたようです。
でも裏刃付の電子カンナは刃調整が面倒なので、廃盤となり、
裏刃なしタイプに代わったら
「電子カンナ買ったけど、普通の電気カンナと変わらない。」
と、言われるようになりました。
結局、電子カンナの「電子」は、ただの猫騙しに思えてなりません。


話は遠回りましたが、電子マルノコの定速回転の本命部分は
意味のない「猫騙し」のようです。
(ただ「電子」という言葉を見て一度使ってみようかと思われる部分は多いと思います。)
強いて意味のある理由を付けるのであれば、空回転の騒音対策くらいしかないでしょう。
微々たるものですが消費電流の削減もありますが、これを唱えると
「電気代は仮設だから関係ない!」
と言われますので、絶対に口にしません。


蛍光灯やLEDの照明は
「消費電力が少ないので、ブレーカーが飛びにくいんです。」
と、説明しますが、
「蛍光灯やLEDの照明は消費電力が少ないので・・・」
まで言った時点で
「電気代は仮設だから関係ない!」
と、今でも言われる方がおられます。
それではまた。