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電子制御のお話その2

昨日は内容が難しかったのか?分かりにくかったのか?一昨日と違って記事に対するコメントが一件もございませんでした。
(分かりづらくて申し訳ございません。)
あと4回あります。講義室の最前列に座るつもりでお付き合い下さい。


それでは昨日の続きを始めます。
2.回転数制御
おなじみの電子マルノコなどに使われている制御方式です。
回転数を測りながら、その回転数に適した量の電流を流す方式になっています。
そのために回転数を知らせるマグネットが回転するコイル(アマチュア)のどこかに付いて、
その横にマグネットが1秒間に何回通過したかカウントするコイルが付いています。

制御している内容は、
まず回転数が無負荷回転数の半分前後の時(機種によって違います)は、モーターに流す電圧を下げます。(そのためソフトスタートになります。)
回転数が無負荷回転数まで達すると電流値を一定に制御(電圧を上下させて電流値を一定にします。)します。
ちなみに無負荷回転数は電子制御をしない場合の80〜85%に抑えてあります。
目的は電子マルノコなどの”電子”の目的は通常のマルノコよりも軽い小さいパワーのないモーターを使用しているため、
そのまま使用するとモーターが焼けてしまいます。それを防ぐために電子制御しています。
しかし、「モーターが小さくてもモーターが焼けない電子制御」と言うと購入しようとする人は?となってしまうので、
「回転が一定で切れるので、きれいに切れる」と言ったほうが、売り込みやすいので、先の表現はしません。
また、ソフトスタートはモーター焼け対策の副産物で、わざわざ付けた機能ではありません。
日立のスライドマルノコにも付いていますが、8型以上は日立はベルト駆動のベルトがスリップしないように付けてあります。
6型と7型は軽量化のために付いています。
しかし、修理をするとき、回転数を拾うコイルの納める向きが少しでもズレると、回転数を正確に拾わず、スイッチを入れると
「ウ・ウ・ウ・ウ〜ン・ウ・ウ・ウ〜ン」
と、変な回転をしてしまいます。(これは納め方のミスです。)
明日も続きます。
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