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kamiさまからの宿題 その2

バラした修理品AN630Hを修理のベテランである所長に見ていただくと
「分からない。」
結局、推理しながら怪しいところを一つづつ交換しないと分からないようである。


展示会終了後の月曜日にすべてグリスを塗りなおして、組み立てる。
45mmの釘を1ロール入れて、順番に打ってみようとすると
2発目で釘が2本詰まってジエンド。
ドライバー(打ちこみ部)を叩きこんで釘を抜くときにドライバ先端を見ると
先端の角が大きく面が取れている部分があった。
普通なら交換するが、ダメ元で削ってみる。

残りの1ロールで5回ほど一度に2本出たが、とりあえず一度も詰まらなかった。
そもそも、AN630Hだけでなく、65mmの釘打機には問題がある。
野地や胴縁を打つときに使う太さ2.1mmの釘は釘ピッチが6mm。
N釘や65mmの釘は釘ピッチが8mm。
同じ条件で打てない。
65mmの釘打機は元々8mmピッチの釘を打つ条件での設定になっている。
そこに6mmピッチの釘を入れると

ドライバは釘を半分外した状態で打つことになる。
この場合にドライバの面が大きいと、空打ちになり、ピストンが戻った後、さらに1本分送るために
発射口に釘が2本入って状態で打ってしまうために釘が詰まりやすくなる。
特にドライバ先端の面が大きいと面のところに釘の端が入り、さらに条件が悪い。


それともう一つ
釘を送る爪が8mmピッチの釘を送るために爪も8mm強、送ることになる。
6mmピッチの釘を8mm強、送ると間違って2本分送ってしまうこともある。
これも釘詰まりの原因になる。


でも、購入当初はそんなことはなかったはずである。
それは何か?
それは「全体摩耗」と当店では呼んでいるが、釘を送る部分・発射口・ドア部分など
新品の時よりも摩耗して微妙に遊びが大きくなっているはずである。
新品の時よりも誤差が大きくなっている以上、非正規と言っても過言ではない6mmピッチの釘は
不具合が出やすくなると言える。


結論として
6mmピッチの釘はできるだけ6mmピッチ専用機でお願いしたい。

オマケも入れておきました。