未だに噂のバールが入荷しませんので、この話題はしばらく封印します。
マキタの高圧90釘打機の修理です。
症状は空打ちが多いとのこと。
分解するとメインピストンのOリングが摩耗していた。
Oリングの摩耗＝エア漏れ
と、思いがちですが、メインピストンのOリングは外したまま試し打ちしてもエア漏れはしません。
（何度も行うとシリンダに傷が付きますので、実際に行わないでください）
メインピストンのOリングが摩耗すると打ち込み時には影響が出ませんが
リターン時（ピストンが戻るとき）にピストンを戻すためにエアが抜けてしまうために
ピストンが上端まで戻らずドライバ（釘を打ち込む部分）が見える部分に残ってしまい
次に送る釘と干渉して次に打ち込んだ時に空打ちになり
さらに次に釘を２本分送ってしまい、その状態で打つために釘が詰まります。
対策は部品交換のみなので交換します。
ちなみにOリングと言うのは断面がアルファベットの”O”型のためにOリングと言います。
日立のビス打機の送り部分に使われている石膏対策に使われているリングは”Y”型のため
「Yパッキン」と言う名前になっているようです。
それ以外にも電動ハンマーに使われている断面が”X"型の「Xリング」や
”L”型のLリングと言うのもありますが
今回摩耗交換したリングは
Dリングとは言いません。
