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フッ素コートについて

昨日は、初めて藤田丸鋸工業さんの工場長が見えました。
あいにく外出中だったために、お話ができませんでしたが、
お土産を頂いてしまいまして、お礼も言えず、ごちそうさまでした。

藤田丸鋸さんの定番のチップソーには磨きタイプとフッ素コートタイプがあります。
金額は磨きタイプの方が高くなります。
先日電話しているときに伺ったんですが、
「どちらが売れていますか?」
「フッ素コートの方が売れています。」
これは意外な回答であった。
個人的には磨きタイプの方が万人が見たときに切れそうに見えるし、
今では定番化されたフッ素コートで他社よりも高い社外品が売れるとは思えない。
逆にもう一つ質問した。
「どちらが切れますか。」(あえて曖昧な質問をしました。)
「特にどちらが切れると言うわけではありませんが、磨きの方が職人が手間をかけて磨いているので、汚れが付きにくくて・・・」
(特に切れ味には関係ないようです。)


個人的な見方として
磨きは加工後の板の傷を消すことにより木ヤニが付きにくく、表面積が減ることにより錆びにくくなりますが
精度を高めるために行っているわけではありますので、切れ味とは関係ないと睨んでいます。
フッ素コートは磨きと同様に汚れをはじき、錆びにくくしています。
ですから目的は変わりません。
フッ素コートの謳い文句として「摩擦軽減」なんて触れ込みをしているところがあります。
マキタの新型のチップソーはサメ肌のフッ素コートですが
本来切削中に当たってはいけない部分の台金に「摩擦軽減」なんて無意味だと思います。
もし台金と木口が擦れば、摩擦熱で台金が膨らんで刃が泳ぎます。
日立のスライド用のグリーンチップソーは特にフッ素が厚いため
チップ厚と台金厚の差が少ない、俗に言う「アサリが小さい」チップソーになります。
そのため、全く同じ日立のスライド用のフッ素なしよりフッ素コートの方が切れないと言われます。


以前もお断りしましたがここで言う「(刃物が)切れる」の定義は「調子がいい」と同意語になります。
スライドマルノコや電子マルノコでの横切りの場合、毛羽立ちがなく鉋を掛けたように精度の良く静かに切れるものですが、
厚い縦挽きの場合は少々切り口が粗くなっても軽く曲がらずに挽き割れば「切れる」と言われます。
使用者が無意識に「調子がいい」と言わずに「切れる」と言うのは、少しでも分かりやすく説明したつもりですが
実は、受け取る人が勘違いする場合もあるということになります。


話が脱線しましたが、個人的な結論として
磨きもフッ素コートも切れ味とは関係ないということ。
それとフッ素コートが厚すぎると切れ味が落ちる。


賛否はあると思いますが、あくまでも個人的な意見です。
時がたつと考え方が変わるかもしれませんがご了承願います。


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