と言っても当店のことではない。
毎年9月の初めに行う問屋さんの展示会である。
毎回大幅な見切り品があるので朝一番に伺うが
今回は、残念ながら内容が薄かった。
そんな中で営業と話をしたときに
「今は最も多い60代の職人さんが10年後、現役を退くので市場が5年で30%、10年で40%は下がる。」
「それってプロショップに食われるということですか?」
「市場が下がるから今でも大半が赤字のプロショップはやっていけなくなると思う。でもだいたいが”プロショップ”と言う名前に問題がある。」
以前も書きましたが
売り手側は「プロショップ=職人さんの店」だが
買い手側は「プロに対応できるスキルのある店」と言う解釈をすることが多い。
そんな話をしたら営業は
「そうですよね。店員さんがパートのおばちゃんじゃ・・・。」
だから当店はプロショップを目指しますが自店を「プロショップ」とは恥ずかしいので永久に言いません。
帰社後、倉庫を見ると
リョービがスタンバイ後であった。
午後からは小道具の問屋さんと若井産業の営業がみえました。
若井産業の営業が
「金物店と利器工具店ってどう違うんですか?」
と質問するので
「釘のような消耗品も含めた良い方なら金物店で道具が主体なら利器工具店でしょう。英語圏ではハードウエアショップと言うようです。これも金物店と同意語ですね。」
ちなみに欧米では日本のプロショップ形態の販売店が多い。
逆に日本では電動工具が鉋屋さんからスタートしたために
利器工具屋さんの販売していたイメージが強いが
そこに目を付けて、現在の大手プロショップが欧米スタイルで
新たな市場を開拓中である。
しかし、利器工具店と大手プロショップでは根本的な違いがある。
大手プロショップは金物でも工具でも買い手が欲しいものをチョイスする。
そのため、紛らわしい使えない商品を購入した場合は買い手の責任である。
利器工具店は金物も工具もお客様に必要なものを販売するために
疑わしい商品はお客様に確認してから出す。
現場で使えない商品を渡した場合は売り手の責任である。
購入したものに責任が付いていれば、少々高くても価値がある。
責任を買い手に押し付けるのなら、安くなければ買う意味がない。
このあたりを買い手も売り手も考え直してほしい。
話は逸れましたが本日も頑張ります!