先日、数年ぶりに某建設会社の社長さんから電話がありました。
「どこかにセコの角のみ売ってるとこあるか？」
「角のみの中古なら持っていますが。ちょっと確認します。・・・１・２・３。3台あります。」
「ほぞ取りはあるか？」
「三相と100Vのアリカマが1台づつあります。」
「だったら、後で見に行くのでおるか？」
「お待ちしております。」
1時間後、もうじき米寿というのにベンツに乗って来店されました。
「二階にありますけど階段大丈夫ですか？」
「明日はゴルフ（コース）だ。心配ない。」
とにかく元気の良い方である。
「新しく入った大工に刻みの仕事をさせたら『道具がないから仕事が出来ん』と、こきゃがるんで会社で買ってやることにした。」
言われてみれば、刻む能力のある大工さんでも今の現役の大工さんは必要ないから持っていないか、あっても処分している。
それだけに処分する刻み道具は捨てずに保管しないといけない。
とりあえずこれだけ避けて
次回引き取りに来られるとのこと。
前置きは長くなりましたが、先週の解答です。
先週の問題は、ツインバーのW定規を製作する際に穴を4個開ける理由でした。
それは無垢材の時に刃が軋（きし）むことを避けるために前方のみ当て木を付けられるようにするためでした。
右差し・左差しのどちらでも対応しなければいけませんので4個開けています。
