先週は突然の電話で
「俺、大工やめるから。」
の電話があったと思ったら
土曜日にはくも膜下出血から生還したはずの大工さんの奥さんから、
「旦那大工にはとても復帰ができないので、やっぱり、道具を処分します。」
と、言うことで本日、打ち合わせに伺います。
どちらの大工さんも自分より１０歳年上。
現職を離れるにはまだまだ早すぎると思いますが、色々と考えた結果でしょう。
それぞれの職人さんの方々には、いつか引き際があります。
それまでの間、親方などから受け継いだ技術を活かして、
お施主様の皆様に笑顔で暮らせるものを造り
家族のために稼いで、
次世代に技術を残してほしいと願っております。
先週の問題は「これは何でしょう？」でした。
たくさんのご回答を頂きまして、ありがとうございました。
銘板の落書きを外すとこんな風になっています。
さらに銘板部分を拡大すると
と言うことで、正解は及川理研の木目出し機のうずくり１号でした。
本来なら研磨剤の入ったナイロンブラシで、板の軟らかい夏目を潰して硬い冬目を浮き上がらせる機械です。
しかし、この写真の機械には残念ながらナイロンブラシは付いていませんでしたので、
別売りのナイロンブラシが必要のようです。
ちなみに木目を浮き上がらせることは「浮造り」と書いて「うづくり」と読むのが正しいと思うんですが、
銘板の表記がなぜか卑猥に見えるのは私だけでしょうか？
それでは、明日はみなさんと一緒に考えていきたい問題に取り組ませていただきます。
