本日、納品先で大工さんの作業場で、そこの職人さんが
「8型の造作マルノコの中古無い?」
「8型の造作マルノコなんて、ほとんど出回っていないので無いですよ。」
そう言えば、以前修行中の2人の大工さんが8型の造作の代わりにリョービの7型深切が続けて半年くらいでクレーム修理。
二人とも口をそろえて
「そんなに無理もしていないのに、こんなのクレームだよ。」
当店は、メーカーにそのまま転嫁するだけなので、片方がモーター交換でもう片方がギヤの全交換。
無償で返却すると一人は「やった!」もう一人は小さくガッツポーズ。
こんな話をしたら、新棟梁が「あの人、挽き割りの時に全体重掛けて使っているから普通じゃないよ。」
店に戻ると若い二代目の棟梁が、いかにも良いところに来たような眼をして
「直角が逃げるんだけど・・・。」
直角二面で削るときに材料が縦軸側に寄るはずが、反対に逃げるため直角側が真っすぐに削れないと言う意味である。
でも、現地で見ていないし、何をどんな条件で削っているのかも不明なので
「何を削っていましたか?」
「・・・柱。」(自信なさそうに)
「芯割を上にして削りましたか?」
「違う。芯割の反対面を縦軸に当てた。」
「そう削りたい意味は分かりますが、それは無理です。」
「やっぱり。」
「一つ方法があるとすれば、ローラーを柱の芯割面の角に当たるまで移動させて角を押すようにする。ただし、通し柱が大きすぎると届かない。」
「なるほど。」
「それでもだめなら2工程で削ってください。」
「それがやりたくなくて・・・。」