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ベースの精度

先日、知らない方からメールが来ました。

内容はマキタの40Vのベースの精度が最初から悪く

マキタにクレームに出すと許容範囲と言われたらしいのですが

こちらの動画でも同じ状態だったため

これと同じような状態だったらしいです。

なんの依頼かよくわかりませんでしたが、電動工具メーカーの場合、これくらいなら合格です。

造作に使う大工さんにしたら「アホか!」と言われそうですが

これは造作マルノコではありません。

型枠の30x60が束のまま切れるので仮枠用と言うべきでしょう。

造作大工さんはそれを流用していると解釈したらクレームが付けられません。

それと作り手側からして、この程度の金額で限りなくベースの水平なものを

量産するのはかなり無理があります。

「フライスを掛けるだけでしょ。」

と言われるかもしれませんがベルトコンベアの上に載って

部品を正確に固定して、その上で大入れルーターのような刃物で水平に削りますが

簡単に固定したものなので端を削った時にベースが動いたような変形をしています。

完全にしっかり固定しても切削面が熱くなって裏側が熱くないので

熱膨張で切削面中央が膨らみ、そのまま削ると冷めた時にへこみますが

京セラのマルノコはこのパターンが非常に多い。

真ん中がへこんでいるなら問題ないのでは?とメーカーは言いそうですが

幅の狭い化粧材を横切りすると切り終わった瞬間刃口側が落ちるので

木口に刃の跡がつきます。

ですから完璧なものを求めるなら人の勘が必要になります。

刃が切れるうちは熱くならないし軽く切れるのでベースがズレにくいですが

刃が切れなくなってくると問題が起きるので早めに刃物を交換するか

切れなくなった時は途中で休んだり固定装置を締めなおしたりするなど

機械にはできないケースバイケースの対応が必要です。

 

住宅でも同じだと思いますが作り手の基準と使い手の基準が違います

住宅を安く作ろうと工夫してもお施主様から手抜きと思われることもあるでしょう。

注文住宅なら誰が買うかある程度把握できますが

マルノコはどんな職種の方が買われるか不明な状態で作っています。

ベースが不満だったら自分で叩き直せばいいと思います。

でも勇気が必要ですが・・・。