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倒産

一昨日の現場で大工さんが
ハウスメーカーのOホームが潰れたって。」
なので次の日ググってみると、今月倒産していました。
1年前までは、よく現場を見かけていましたが、最近全く見ないな〜と思ってはいましたが
今は、建築業界も内容が良くないようで、見かけはたくさん物件があるからと言って
決して内容が良いわけではない。
同じものを大量生産するような業種であれば、売れば売るほど原価率が下がりますが
住宅はオーダーメイドの上に消費者と価格を掛け合って決めるわけですから
競争して物件を獲得するとどんどん利益率が下がります。


請け負っている途中で元請けが倒産すれば直接請け負っている大工さんは工事費はまともに頂けません。
債権者会議を行って取り分を頂いたとしてもせいぜい数%程度。
裁判所に出向く手間代程度しかいただけないでしょう。
職人さんの手間でも物品の販売でも業者に貸す以上は、倒産したら代金を頂けない覚悟が必要である。
道理では払わない方が悪いわけですが、法的には倒産したら5分と5分。
それでも詫びの一つも欲しいところである。


今まで一度だけ倒産したときに社長が直接来店されたことがある。
「悪いけど、ウチの会社潰れちゃったので弁護士に相談したら130万用意してくれと言われ、無い金集めて払ったら小口は面倒だから処理しとけって言われたので現金を持ってきた。」
こちらとしては寝耳に水である。
とりあえず、売掛分は全額頂いたので貸し倒れ額が0円だったので良しとしなければいけない。
内訳は、負債が2億で資産が1億で負債の減る見込みがないから銀行に倒産するように引導を渡されたようである。


身近な建築会社でもこのように長い間、銀行に大きな借入をして金利だけ払っているところがたくさんあるようです。
仕事を請ける以上は、いつも頂けるとは限らない覚悟も必要と思ってください。