PVアクセスランキング にほんブログ村

修理見積

このブログは大工さんあるいは建築関連の方が多いと思いますが、
例えば、
ある家主の方から雨漏りの修理依頼があったらどんな見積もりをしますか?
”〇〇と△△を交換したらXX円”
と言う見積もりになると思いますが、普通ならもう一言
「これで直るとは限りませんが」
などと付け加えると思います。
そもそも修理は交換しないと直るかどうかは確定しません。
もっと踏み込んだ話をすれば、修理完了してしばらく異常がなければ完了と言うことになります。
ですから電動工具メーカーの修理見積は
「これだけ交換したら直ります。」
と言う見積もりではなく
「これだけ交換すればこれだけの金額が掛かり、それで直ると思いますが、これでも直らない場合は責任を負います。」
と言うことである。
ですから当店ではできる限り見積もりはしません。
高額修理で要見積もりの際にはメーカーに出します。
簡単な修理は修理をしながら悪い部品を見つけては
「これが悪いのでこれを交換すると〇〇円ほど掛かりますが、どうしますか?」
と言うような感じで出来るだけ無駄な手間は省き、交換する部品も最小限にします。
見積を出す以上は替えるか迷う部品はすべて交換する見積もりになってしまい
金額も高額にになります。
しかし高額過ぎると修理が中止になります。
修理中止の場合、エンジン関連は実費請求されますが、電動工具やエア工具の業界では無料が普通になっています。
それらを念頭に修理を依頼してください。


それともう一つ考えて頂きたいことがあります。


それは、修理完了品は交換部品以外は新品ではないと言うこと。
いくら悪い部品を新品にしても大半は古い部品のまま使います。
そのため、交換していない部品は耐用年数がそれなりに経過しています。
また、その状態で使えば交換した新品部品も新品時ほど持ちません。
要するに、修理品の残存価値は新品の1/3以下であると言うこと。
高圧コンプレッサーを140000円で買ったとすると、修理後の残存価値は40000円程度
そこに5万円くらいの修理をするのは、できる限り避けていただきたい。


修理をしない販売店はそのあたりのところがどこまで理解できているか?
また修理よりも新品を売りたいと言う心理と
ユーザー様から見て、”販売店が修理よりも買い替えを勧めるから”と言う色眼鏡で見ることにより
余計に修理に心が傾くこともあると思います。


これらのことを念頭に今後の修理をするかしないかご検討いただければ幸いでございます。