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蛇足

昨日のコメントでも書きましたが
190mmのスライドマルノコを深切にさせても数字上はメリットがあるようですが、
高さ60mmの切り込みを74mmに上げたところで
「それ何に使うの?」
と言う回答が返ってくることが予想されます。
スライドマルノコで一番大切な精度を落としてまですることとは思えません。


とにかく、職人さんの使う電動工具やエア工具は作り手には理解できない部分が多すぎるために
良かれと思って付けた付加価値が結果として効果がなく、デメリットに気が付かないことが多い。


例えばアリカマホゾ取り。
アリは分かるんですが「カマ」と言うと「カマは要らん!」とお叱りを頂きます。
今は刻みをする時代ではなくなりましたが、これは全盛期の話。
だいたいカマの勾配で縦刃を一度に切ろうとすると刃の後ろの部分がぶつかってしまうために
カマを切るときは、いちいち芯を寄せて刃と墨を合わせて切るのでなかなか面倒である。
だから一度使うと二度と使わない方がほとんどである。


以前から何度も書いていますが造作マルノコの刃口プレート。
精度を高めるために刃口を狭くしてもベース面と高さが違うので、意味がない。
だから廃止すべきなのに、メーカーに問い合わせると大半の方は理解ができない。
理解できる方に話をすると本音を答えますが
「あるものをやめるのは難しい。」とのこと。
確かに万人に評価すれば性能が落ちたように見えるかもしれない。
でも販売する者が説明すれば理解できますが、販売員のスキルがどうか?


最近はあまり使わなくなりましたがブラッドのショートマガジン。
フロアステープルのショートマガジンなら貼り始めの壁回避の理解ができますが
ブラッドはヒップアップしているのでロングでも邪魔にならない。


「すぐに釘がなくなっちゃう。」
とのお嘆きの対応をメーカーの代わりに数え切れなくらいしましたよ。