早速ですが、先週の解答に入らせていただきます。
先週の問題は、
次回入荷する京セラ&リョービのマルノコ
どんなベースになっているのでしょうか?
でした。
実は先週、担当の上司が試作品を持ってこられました。
あくまでも試作なので公開できませんので変更前は
これだと不陸のあるところでマルノコを引くと引っかかったり材料を削ったりします。
また切り始めに丸鋸を材料に乗せてから引くと引っかかったり材料に傷を付けたりします。
切り終わりでもマルノコを引いたら傷が付きます。
今回の試作は両角が面を取らなくてもいいようにルーターのような刃物でしゃくる際、
両耳を残したものでした。
確かにこれだと両端で傷が付くことはなくなるでしょう。
しかし粗材や不陸のあるところでの引っ掛かりは解消できないと思います。
それと、このしゃくりはあくまでもシートを貼る前提のもの。
シートを貼るとシャクリから前部分は浮いているので
実際に使う時、被切断材に当たらない。
軸傾斜したまま使おうとすると乗せ始めの半分以上が浮いているので
切り始めがベースが後ろ上がりのまま切り始め
途中でベースの後ろが付くために軋むことが予想される。
だいたいが、シートを貼らないメッキベースを同じ加工を無理やりしなくても
メッキベースはシャクリ加工無しにすればコストは下がる。
メーカーは独自の販売ネタが欲しいのでスライドシートに拘っているが
それを買ってくれるユーザーどれくらいいるのか把握していないと思う。
今回しゃくりを入れた理由が前方がめくれないようにと言うことであるが
平行定規を固定する穴部分にはシャクリ加工が入っていないので
結局、平行定規穴直後はシートが剥がれやすくなっている。
とにかく、使い手の気持ちを真剣に考えてほしい。
それが必ず売り上げにつながるはずである。
今回は、あくまでも試作の話であるが、本作は使い手の思いを形にしてほしい。
よろしくお願いします。