鉄骨の建物が火事になると骨組みは燃えないが火が消えると
骨組みが極端に曲がってしまう。
原因は、鉄骨を炙った時は熱膨張するが、基礎からしっかり組まれているのと
炙られている時は鉄が軟らかいから少々膨張しても
融通が付くので横架材が重みで垂れる程度であるが
熱が冷めてくると金属の強度が復活しながら鉄骨の裏表で温度の違いにより
バイメタルと同じ現象で鉄骨が曲がり出します。
同じ原理でこんなになった集塵機のコードを番頭が交換しました。
電動工具のコードはどちらの方向にも曲がりやすくするために
中のコードを捻じらせてあります。
その銅線が極端に熱くなると熱膨するはずなんですが、
銅線は軟らかいので膨張しても何も起こりません。
ところが冷めると膨張した銅線が縮みます。
捻じった銅線が縮むわけですから2本の銅線が絡んでいるピッチで
外側の被覆とも捻じれが発生します。
でも実際にこれだけ捻じるのは集塵機だけです。
他の機械ではめったに起こりません。
理由は連動機能があるからです。
連動機能があるためにマルノコのコードはマルノコの電流しか流れませんが
集塵機には集塵機とマルノコの2台分の電流が流れ、
コードの耐電流値を超えた使い方になっています。
メーカーもそのあたりを考え対策をしています。
説明書にも書いてありますがほとんどの販売店もメーカーの営業マンも
このことを知らない方が多い。
連動式集塵機には必ず強弱切替モードが付いています。
集塵機がフルパワーで丸鋸もフルパワーだとコードが持たないので
連動で電流値の大きいマルノコを使う時は強弱切り替えを弱にします。
そうすれば、今回のようなネジネジコードになる確率は
かなり下がるでしょう。