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タコ足配線 その2

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これは現場での一例です。

一人で行う作業であれば問題なさそうですが

集塵マルノコを使う時、気を付けてほしいことがあります。

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連動機能を使うため集塵機のコードに2台分の電流が流れるので

2台とも規定電流が流れた場合、コードが熱くなります。

あまりにも高熱になりすぎると銅線が熱膨張を始めますが

熱膨張しても周りのカバーに遮られていますので、

膨張できず形状を留めることになります。

電流が止まると銅線の意温度が下がりますが、その時、銅線の収縮が始まります。

収縮時は温度が低いので銅線の硬さが上がるため外のカバーを引っ張ってしまい

結果としてコードに撚り癖がついてしまいます。

これが連動集塵機特有の撚り癖になります。

実際には集塵機の場合フィルターが詰まっていなければ11Aも流れません。

定格電流はモーターの回転数が15%くらい落ちた状態の電流値なので

負荷が掛かっていなければ問題ないですが、

怪しいときは、トラブル回避のための機能である低速モードにしてください。

そうすれば合計で15Aで収まるのでトラブル回避できます。

 

今度は、二人以上の大工さんが作業される場合。

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これは皆さんご存じと思いますが、一番消費電力の大きいコンプレッサーを

単独に仮設から引いてください。

「コードを太いの使っているから」

と言われる方がおられるかもしれません。

コードは一般的に1.25スケアで10mの時15A、2.0スケアで10mの時22A。

昔、その上の3.5スケアのコードもありました。昨日も書きましたが

コンセントとプラグの規定電流がどちらも15Aなので

コードは太いに越したことはありませんが問題解決になりません。

この辺りを念頭に今年も問題のない作業を行ってください。