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それぞれの事情

先日、隣の元棟梁の家の壁が落ちてきそうだった件。

 

何も回答がないまま、放置されていましたが

昨日そのお嫁さん(元棟梁の奥さんではなく息子さんの奥さん)から電話が

「相談したことがあるんですが、今から伺っても宜しいですか?」

と言うことで待つこと数分。

早速来店されました。

いきなり鳴き声で

「ウチの旦那が病院から帰ってきたんですけど自分で食事ができないほど良くなくって。」

そう言えば以前から頭がおかしいって言っていたのを思い出しました。

「病院って入院してたの?例の病気が悪くなったの?」

「それだけじゃなくって私の実家の兄もかなりヤバくて、3件掛け持ちで・・・。」

「それは大変だ。」

「息子から『お母さんおじいちゃんの家を何とかしないと』って言われてたから。」

「今回は歩道側の壁が落ちそうなので、二連ハシゴを掛けてインパクトで止めれば、一番安く済むと思うんで(現地の)筋向いの板金屋さんに修理してもらうと良いと思いますが。」

「それってどこ?」

「近藤さんっていう向かいの家です。」(決して下ネタではありません)

「それって歳の多い人?」

「いいえ、弟の同級生ですから若いですよ。」

「本当はトシカネさんに利益を取ってもらいたかったけど・・・。それじゃあ、頼んできます。」

ご主人さんは以前は設計士も施工もするし、時には隣の作業場で木取りもしていた方。

奥さんは、まだまだ苦労が続くとは思いますが、陰ながら応援させていただきます。