昨日のコメントの件のネタになります。
前々からマキタの充電マルノコで重いはずなのに
40V-maxの165mmの方が力があるとか
165mmの方が使いやすいとか
理由の分かりにくい話を耳にします。
40V-maxでも18Vバッテリでも中身は同じなので大きな違いが出るはずがありません。
165mmの方が刃が厚いので抵抗が大きくなり切れが悪くなるような気がします。
でもユーザー様は思ったことを口にしているはずですから
言っていることは確かなはずです。
その話を聞く側が間違った捉え方をせずに、正確に捉えないと
正しいことを伝えられません。
昨日もコメントでも竹寺さまがリョービのW-146(切込み能力46mm)で
30mm材までしか使わないとのこと。
同様の件で一昨日大工さんと話を煮詰めてみました。
結論を先に言いますと45mm材を切断する際最低でも材料下に刃物が最低でも5mm。
できれば10mm以上出た方が切りやすいということ。
それはどうしてか?
いつも鉄を切るときに思うことがあります。
切断中の砥石と非切断材の接地面積が小さい方が軽く切れ
ある一定の面積に達すると全く切れなくなります。
これは木材でも同様のことが起こっていると思われます。
今回のマルノコ。左から165mm・147mm・125mm
すべて深切なので切込み量は左から66mm・57mm・47mm
これで45mm材を切ると
実際に使われる想定で絵をかいてみると125mmのマルノコが
一番接地面積が大きくなっているだけでなく
切れないとマルノコが浮きやすい状態で
人は浮かないように強めに押さないといけないので
人も疲れるしモーターの負担も大きくなります。
この辺りが125mmが使いにくいと言われる理由ではないかと思われます。
125mmはすでに目いっぱい出していますが
147mmと165mmは目いっぱい出せばさらに軽く早く切れます。
これは手鋸で切るのも同じ。
ですから造作で45mm材まで切ることが目的であれば125mmよりも147mmの方がよく
無理に165mmまでは無くても良いが階段の中柱のような
裏表で120mm材を切りたいと思われるのであれば165mmにすべきでしょう。