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残された力無き奥様からの依頼

某大工さんのところに昨年の暮れに1年以上ぶりに電話があり

研磨を取りに伺いました。

その大工さんは30年近く前にノーアポの飛び込みからお付き合いの始まった方。

しかし1年数か月前に80代半ばで急逝された。

先月、研磨を届けた時に後継者の息子さんが居なかったんですが

亡くなられたご主人さんの奥さんがみえたので挨拶すると

奥さんの方から足を運んでいただき

「『トシカネさん何で最近見んだね。』って息子に言ったら『俺呼んでないから。』って言ったからトシカネさん呼びな。」って言ったので来てくれただね。」

「いえいえ、こちらが寄れなくて申し訳ございません。」

実はこの奥さん10数年前に癌で命が危うかったんですが、

ご主人さんの方が先に逝かれて、一人でどこにも行けず、

お嫁さんも大学に通う子供のために正社員として働き

家庭事情が大変な模様。

そんな中、亡くなったご主人さんの急逝された話から相続の話までされ

大変だったらしく、田舎で売れない土地はたくさんあるが金融資産はそれほどなく

相続で使い切って大変らしい。

名古屋に嫁いだ娘さんも気になって、いつもすぐ来れるように現在の仕事を退職して

いつでも見に来れるようにしてくれたらしい。

当然自分も母親が半年前に亡くなった話をしましたが

自分は父が亡くなった時も母が亡くなった時も

相続の費用の掛かるところを自前で行った話をしたら

「それができるって話を聞いたことがるんだけど、実際にやった人の話を知らないから、その話をウチの息子にして!頼むよ。今の屋敷と上物は私の名義にしたのでその相続だけは息子に負担を掛けたくないから。」

これが母の思いでしょう。

わざわざ行くには片道45分くらいかかるところですから

ついでのあるときにと思っていたら、先週末にその近所に作業場を持つ社長から

修理依頼がありましたので、明日修理後にお話しをしてくる予定です。

この件だけは、適当に流せませんので、真摯に伝えてきます。