補助タンクのセット品の在庫がなくなりましたので1台作りました。
壊れたコンプレッサーに専用のバルブを付けるだけです。
さて、これを何に使うか?
これは使う方が考えることと言えばそれまでですが
最初に思いつくことは剛床打ちのパワーアップと思われますが
正直、あまり効果はありません。
先日、10年ぶりくらいに電話を頂いた方から
「昔、コンプレッサーをタンクに改造してもらったんだけどコンプレッサーのタンクと直結できないか?」
これは可能ですが各社連結用のチャックが違うので専用のホースを作れば可能ですが
ホースだけで15000円くらいかかりますが、それだけの効果があるとは思えません。
高圧の90mm釘打機は釘を1発打つのに控えめにエアを使っても2.5ℓくらい必要です。
「目いっぱい圧力を上げた方が早く打てる!」
と言われる方が多いですがこれは完全に逆効果。
目一杯上げた方がエアをたくさん消費するので
コンプレッサーのエアが早くなくなります。
タンクが大きければある程度の効果があるだろうと思われますが
予備タンクに44気圧溜めて20気圧まで釘が浮かないと仮定すると
11リットル(予備タンクの容積)x(44気圧‐20気圧)÷2.5ℓ=約106本
コンプレッサーのタンクと合計すると約212本。
これはN75を1巻分しか打てません。
実際は1巻打つ間にエアを汲むので2巻目を打ち始めることはできますが
仮止めしてから一気に打つ場合は2巻は打てない計算になります。
また予備タンクを使うといったん釘が浮き始めると回復するまでの時間が長くなるため
待ち時間が長くなり、実用的とは言えません。
だったら、これは何に使うの?と言われますが
一般的な使い道として造作で2階に置いて2階で作業される方が
個々に圧力調整されるのに使われる方が多いようです
他にクロス屋さんが入った後の仕上げ工事の際に
コンプレッサーを持ち込むとコードがいるので
補助タンクに普通の高圧ホースで圧力を目いっぱい(25気圧)入れると
6気圧の設定で5気圧まで使った場合常圧フィニッシュなら300本打てます。
5気圧の設定にすれば350本以上打てるはずです。
ピンならもう少し余分に打てると思います。