ステンレスは絶対さびないから錆びると偽物と言われる方が見えます。
でもステンレスは本来鉄に別の金属を混ぜて変質しにくくした合金の総称で
語源はstain(汚れ)less(失う)からきていますが
あくまでも鉄よりもさびにくくした合金なので条件がそろえば
SUS304でも錆びることはあります。
中には錆びたから粗悪だ。ならまだいいですが、
錆びたからステンレスのメッキだ!(それは存在しないと思います)
磁石でくっつつから偽物だ!
実際に磁石でくっ付くステンレスもあります。
みなさんご存じのステンレスコーススレッドやステンレスデッキビス、
あるいはステンレステクスやステンレスタッピングビスは磁石でくっ付きます。
これらをSUS304で作ると高度が足りないのでネジ山が摩耗したり
+穴が舐めたりするので焼き入れ処理のできる強磁性体のステンレスを使うため
高硬度なステンレスは基本、磁石でくっ付きます。
しかし通称18-8と呼ばれるSUS304は硬いというイメージがありますが
それは軟鉄より硬いためであってタッピングビスほど硬くありません。
またステンレスの焼き入れ材でも鉄のタッピングビスよりも軟らかいので
ステンレスのテクスをよく使う板金屋さんは
「ステンレスのほうが+が舐めやすく頭が飛びやすく気を付けないと穴が抜ける前に錐の刃が切れなくなって穴が抜けない。」
と言われます。
くれぐれも誤解のないようにお願いします。