今から50年以上前は日本に大工さんが90万人以上いたらしいが
現在は20万人近くに減少しているらしい。
一般の方は
「鉋が使えなきゃ大工じゃない!」
とか
「刻みができないと一人前じゃない!」
なんて言われる方が見えますが、今の現場ではそのような技術は
ほとんど不要で肝心な木工事ができれば特に問題はないし
十分家族を食わせることはできるはずです。
自分が就職するころに世代は今から40年以上前ですが
そのころから職人さんを選択する子はいなかった。
だから65歳以下の大工さん人口が極端に少ない。
特に最近は珍しく大工見習で入っても訓練校に行っている子は
割とやめないが訓練校に行かない子は2/3くらい途中で離脱している
ましてや近年の夏の猛暑。
ベテランでも大変なのにエアコン育ちの若い子は大変である。
以前、基礎屋の親方が言っていましたが
「夏に入った若い衆は夏は暑いものだと理解して仕事をしていたけど、それ以外の季節に入る若い衆は大抵夏にやめてしまう。」
個人的には若手が育たないと市場がなくなり
首をくくらないといけなくなります。
でも日本は今、材料高で仕事量が減少しているから
何とか職人さんの需要と供給のバランスが取れていますが
材料価格が戻るとバランスが崩れて大変なことになります。
もう少し職人さんの日当を上げて若い人にも魅力のある状況にしないと
何ともならなくなりそうです。