かなり前から職人さんの高齢化による問題を何度も書いてきました。
ハウスメーカーが優位に進めるために職人不足の問題を
ひた隠しに伏せている。
若い大工さんが喉から手が出るほど欲しいのに
新規の大工さんを募集するときは
「仕事ならいくらでもある。」(本当はシルバー組と入れ替えたい)
「今から仕事がどんどん減るぞ。」(それは元請けの話)
大工さんに「若手がいないので大工さんが激減しているよ。」と言うと
「若い大工さんならいるよ。」(比率が少ないという意味ですよ)
「大工さんが減ったら単価が上がるはずでしょ?」
でも単価は上がらないでしょう。
高齢化した大工さんは、単価が上がれば仕事量を減らすでしょう。
元請けは一人の大工さんの仕事量を増やしたいのですから
予算を掛けるなら現場加工が少しでも減る工法や
フレ―マー(建て方部隊)や貼り屋を入れることに予算を掛けるでしょう。
実際に数えているわけではないですが、大工さんを年齢順に並べると
今は60歳くらい(平均ではありません)が中間のように見えます。
ですから50歳代は完全に若手。
40代なら若い衆。
30代は悪い言葉で言うと仕事ができるのに「鼻たれ小僧」と言われそう。
でも60歳以上が半数と言うことは
5年後には1/3が引退し
10年後には今の半数くらいになる計算である。
こんなに激減すると日本の建築は完全にパンクする。
外国人現場作業員が必要となるでしょう。
外国人が参入すれば日本人の単価が下がることが懸念されます。
単価が下がれば、職人さんの激減がさらに拍車を掛けます。
そろそろメディアや政治家が取り上げないといけないのですが、
この問題をひた隠しにしている大手ゼネコンにも問題がありそうな気がします。