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電気マルノコのお話 その2

昨日、傷めた首が少しでもよくなるように、整形外科に行ってきました。
診療初日とあって、患者がそんなにいるような感じではなかったんですが、
診察が始まってから終わるまで1時間半も掛かって、腰の方が痛くなってしまいました。
今日は少し首も動くようになりましたので、明日からの仕事には問題ないと思います。
それでは、昨日の続きを書き込みます


リョービのアルミベースマルノコが他社と違う点は、モーターのちょっとした形状の違いに秘密があります。
過去に当店で提案した釘打機NV50AK/AJの話をしましたが、持って使う工具を取り回しやすくするためには、
軽量化をすることも大切ですが、バランスを良くすることも大切になります。
バランスを良くするためには、ハンドル部をより重心に近くする必要があります。
リョービのマルノコには、バランスをよくするための工夫が施されています。まずはリョービのW661EDのモーターとハンドルの位置関係の写真をご覧下さい。

リョービのマルノコはモーターの傾き方が不自然なんですが意味があります。
モーターにはカーボンブラシがあるために少し楕円になっていますが、そのカーボンの挿入ラインとハンドルを平行にしています。
それによって、4本の指を入れる35mmのクリアランスを確保した上でハンドル内側からモーター芯まで長さが70mmとなっています。
次にマキタの同等機種の写真をご覧下さい。

マキタはモーターを自然なベースと平行な向きにしてあります。
しかし、そのため35mmのクリアランスを取ると斜めになったモーター部が仇になり、ハンドル内からモーター芯まで75mmになります。
たった5mmの差なんですが、使う方が持つと同じ重さのものを5mm遠くに持ち上げる分だけ手首の負担が大きくなります。
使う方にとって使いやすさというものは、カタログでは表現できない部分は販売店のPR次第だと思っております。
メーカーは自分の都合のいいところしかPRしません。
ネット販売はカタログの転載しかしません。
売店の方がご覧になっておられましたら、この辺りのことを考えていただきたいと思います。
追伸:昨日の説明画像の右上にこのことが説明してありました。
言い訳になりますが、業界でもこのことを知らない方が、ほとんどです。

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