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鉄骨をとめるビス?その1

来店されるお客様がいきなり
「鉄骨をとめるビスくれ」
と言って来られる方がいます。これは大工さんならではの言い方だと思います。
鉄骨をとめるビスってことは普通に考えると何かに鉄骨を固定するビスということになります。
しかし鉄骨と言えば重たい材料ですからビスで留めるようなことはしません。
ましてや大工さんですから鉄骨を取り付けるはずがありません。
どういうことかと申しますと、大工さんにとって鉄骨は部門外です。
実はその鉄骨に木の下地を留めたいのですが、木の下地は大工さんの管轄です。
大工さんにとっては、下地からが自分の仕事であるんです。
だから自分のスタートである下地に鉄骨を留めたいんです。
結果「鉄骨をとめるビスをくれ」と言うわけです。
売り手の自分はそれを確認するために言い回しを変えて
「木下地を鉄骨に留めるビスですね。」
と聞き返すとなぜか面食らう大工さんが多いんですよ。
大工さんにとって木は当たり前の世界なんです。
だから今の質問を返すと無言になってしまう方が結構います。
しかし、ここで大工さんに肯定していただかないと次の段階に進めないのです。
木下地を1.6〜3.2mmの鉄板に留める時とそれ以上の厚みの鉄板を留める時
あるいは木下地ではない時、すべて使うビスが違います。
これを知らない金物店がいるので、
「ここで買わんと鉄骨を留めれん。」
と言われます。どんなビスかは明日説明します。
それではまた明日。