PVアクセスランキング にほんブログ村

直角二面鉋その2

どうしたら直角二面鉋でソツなく捻れを抜くことができるか?

そのまま突っ込めば当然削り始めの木口部分を押さえて削りますので、削り終わりの木口が極端に斜めに削れてしまいます。
実はほとんどの直角二面鉋にはこれに対応できる機能が付いているんです。
削り始める時に材料を押さえなければいいのですから、横鉋軸の前のローラー(第一ローラー)が当たらなければいいんです。
今回納品するタイプは下図のような構造になっています。

これでお分かりでしょうか?
えっ!これだと送らないって!
そうです。第二ローラーまで材料を自動的に送ることができません。
でも、使用者は立って見てるだけですから第二ローラーに当たるまで材料のソツがないように、微妙な向きを考えて送るだけじゃないですか。
しかも、手前定盤は延長ローラーを含めると手前だけで2.5mぐらい平行な面があるのですから、材料がどれくらい反って捻っているかすぐに分かります。
機械に使われているようでは、一人前ではないと言われます。
機械を使いこなして、有効活用することが本当のプロだと思います。
でも、いつも言いますが他店で買われたお客さまの修理に行った時に、この話をすると
「こんな機能知らなかった。」
「いつも手押しで直してから直角二面を掛けてた。」
なんて言われます。
こんな高価な商品を販売したなら、それに見合った知識ぐらいは持っていただきたいと思います。
明日に続きます。
67233