PVアクセスランキング にほんブログ村

修理の裏技(釘打機のハンドルからエア漏れ)

本日は修理の裏技を皆さんにこっそり教えちゃいます。

最近の釘打機は軽量化のためボディを薄くしています。
使っている素材はアルミダイキャストかマグネシウム合金です。
この二つの素材は固まる時に鋳物よりもアルミダイキャストの方がかなり縮みます。
マグネシウム合金はさらに縮みが大きくなります。
鋳型で成型するときにこの縮みの対策で50〜100tのプレスを掛けて成型時の巣篭もりが出来ないようにしています。
しかし、釘打機のハンドル部分は金型をエアの差込部分からメインピストン方向へ加圧を掛けるため、
ハンドルの円周方向の加圧がほとんど掛からず、どうしてもハンドル下部(丁度右手指第二間接が当たるところ)
に縦方向に巣篭もりが入りやすくなって、購入後1年ぐらいでエア漏れを起こすことがよくあります。
1年以内なら無償交換しますが、1年以上経過すると、有償修理で修理代が4万円前後掛かります。
これではお客様に請求できないので、当店は、エアの差込部のフタをはずして、コーキングします。
表からではとてもエアの圧力には叶わないので、ハンドル内部を綺麗に掃除して油分が残っていると
コーキングが剥離しやすいので、キッチンペーパーで綺麗に拭いて、白粉が噴いていたら、サンドペーパーで取って
ピカピカの状態にしてからシリコンコークで広く厚く塗って固まるまで何もしません。
硬化すれば、ふたをして、エアを差し込んで問題がなければ完成です。
これなら10分の1以下で直せます。


こんなことをすると新品が売れないって!
大丈夫です。信用が売れていますから!!

それではまた。
94991