PVアクセスランキング にほんブログ村

レーザーラインのお話(調整編)

レーザーラインってポイントレーザーをレンズで屈折させてラインにしているって知っていますか?
元々レーザーというものは、どこまで行っても拡散しない光のことを言います。
現在出回っているレーザーのほとんどが、半導体レーザーです。
半導体レーザーはポイントが少し楕円のため、遠くへ行くほどボケやすいが、価格が安いという特徴があります。
医療用の高出力は炭酸ガスレーザーを使います。建築用でもグリーンレーザーは炭酸ガスレーザーを使っています。
炭酸ガスレーザーは価格が高いが遠くへ行った時ボケにくいと言った特徴があります。
そのためグリーンレーザーは、距離が長い時に見やすいと言われます。
当店ではレーザーの調整を出来る限り自店で行っております。
調整の方法は縦は下げ振りにラインを当てて、ピッタリになる位置にレーザーの振り子を傾けます。
横は1回転させて同じ所にくればよいと言う人がいますが、これは間違いです。
傾いていても一回転すると同じ位置になってしまうので、ダメです。
正しくは水平左右と水平前後を別にあわせます。

水平前後は二つのスケールを3m離れたところA・Bに置きます。
水平ラインを地点AからBに向かって出してそれぞれの寸法を読みます。
次は地点BからAに向かって出してそれぞれの寸法を読みます。
そして(1回目のA−2回目のA)=(1回目のB−2回目のB)ならOKです。
もし誤差があればその半分が3mの誤差となります。

今度は水平左右です。水平左右は先ほどのスケールから2mほど離れた所から90度強出ている水平ラインの中央と右45度、左45度を
本体の位置を変えずに回して寸法を見ます。当然すべて同じならOKです。
右と左が違っていたら振り子またはレンズを回して直しますが、何で中央を見る必要があるか?
それは中央だけ高かったり低かったりあるいは右と中央が合っていて左だけ高かったりすることがあります。
それはレンズがずれています。レンズはガラスの円筒状のものです。レーザーポイントがレンズの中央に入っていないとラインが弓なりに出ます。
それを確認修正するために左右だけでなく、中央を見る必要があったんです。
同様に縦でもそういうことがあります。ただ縦の場合は90度分使っていないためあまり苦になりません。
ただ天井まで行くと90度近く使うので天井部分が合わないことがあります。
それではまた。
106219