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レーザーの精度確認

昨日、メールでレーザーの精度確認の問い合わせがありましたが

それほど難しいことではありませんから、簡単な方法をご紹介します。

・水平精度

フルラインの場合は4本とも下げ振りの糸に乗ればOKです。

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ただし、稀にハラミ(弓なりに写る)があるものがあります。

上と下が合っているが中央が外れている状態です。

原因は本来ポイントレーザーである発光源を棒型のレンズでラインにしていますが

その棒型レンズが傾くとラインが湾曲します。

修正するためにはレンズの傾きを直さないといけませんが

最近の機種は微調整ネジのないものもありますのでメーカー修理になります。

 

それとおおがね精度について

おおがねは理論的に90度づつ墨をして90度回して同じ位置に合えばOKですが

独立した4本のレーザーが狂うようなことは記憶にありませんが

もし1本でも狂った場合、天井十字部分は裏表上のラインが重なっていますので

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もしおおがねがズレたら、天井十字部分を見ればすぐに分かります。

 

次に水平

水平は左右で違う場合と前後で違う場合があります。

左右の違いの確認は2mほど離れたスケールに水平ラインを当てて

ゆっくりと回し(普通のラインは90度で全周は360度)、45度単位のすべての位置で

1mm近く(できれば0.4mm以内)の誤差がなければOKです。

※決して1周回して同じところだけ確認しないようにしてください。

90度単位でみるとハラミが分かりませんので必ず45度単位でお願いします。

 

水平前後の確認は目盛りを2個使います。

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最初に目盛りBから目盛りAに向けて照射し、両方の寸法を控えます。

次に反対側から照射します。

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この状態で最初に控えた寸法との誤差が正常なら目盛りAもBも同じ誤差のはずです。

もし違っているとその中央が本来の水平なので

今回のA-Bの誤差の半分が実際の誤差となります。

水平前後の場合はハラミが発生することはあり得ませんので、心配しないでください。

以上、皆様のご参考になれば幸いでございます。