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今週の問題(手押し定盤)

以前手押しの刃の問題を出題しましたが、今度はその定盤の問題を出します。
手鉋を使われる方は当然のように、鉋台の中央部を台直しで削って(今はペーパーと言った方がいいでしょうか)抵抗を減らし吸い付きを良くします。
手押し鉋も同じ目的の機械です。当然前も後ろも定盤の中央を3/100mm(メーカーによって多少違います)ほど凹ませています。
そのため吸い付くような手押しの感覚が生まれるわけであります。
また手押し定盤は長時間使用すると刃口と定盤の先端が磨耗します。中央部を凹ませることによって多少磨耗しても問題ない設計になっています。
逆に定盤を完璧な平面にすると、一度手押しを通した材料を削る時、材料中央が真空になって貼り付くため、材料が動きにくくなります。
そのためにも、定盤を凹ませる必要があるわけです。

さて問題です。
この真ん中の凹んだ定盤、どうやってわずかに凹ませているのでしょうか?
加工はフライス盤を使います。フライス盤は微妙に中央を凹ませる機能はありません。(今はNCフライス盤でできるものがありますが)
手鉋のようにあとから中央を削ると境目に後が出るはずですが、境目などありません。
昔は手押し鉋の定盤が減ると再フライス加工を頼むことがありました。たまたま近所で母親の同級生が手押し鉋のフライスをやっておりましたので、
お願いした再フライスを見に行ったことがあります。そこで母親の同級生に解説していただきました。
皆さんは一週間お考え下さい。
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