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先週の解答(ロッキングピストン)

さて先週の問題ですが、
この高圧コンプレッサーに採用するロッドとピストンが固定されたロッキングピストンには、どんなメリットがあるのでしょうか?
という問題でしたが、先週はいっぱいヒントを出しました。
基本的な原理のアニメーションのあるサイトをご覧下さい。
http://www007.upp.so-net.ne.jp/iac/product_31.html
この方式ですと何が一番いいのか。
ピストンリングはいずれ磨耗して機能しなくなります。
従来のピストンリングは磨耗するとピストンとシリンダが擦れ合うため、お互いに磨耗してしまいます。
また、その破片がロッドやクランクのベアリングに入りベアリング不良を起こします。
ロッキングピストンはピストンリングが磨耗して汲み上げ不良を起こすようになっても、ピストンの金属部分とシリンダが触れることはまずありません。
そのため二次災害が起こりません。
従来の高圧コンプレッサーはピストンリングが磨耗しても使用者がすぐに気が付かずさらに
「最近汲み上げが遅くなったなぁ!」
と感じても使い続けます。そうするとピストン・シリンダ・ベアリングと次々に部品不良が発生します。
結果として修理に出すと”見積もり額30000〜60000円”という高額修理見積もりが来ます。
ロッキングピストンの場合、このピストンリング(正式にはリップリング)を交換するのみです。
工賃+部品代で10000円弱になります。
どちらがいいか説明の必要はございません。


ちなみの新型のMAXコンプレッサーAK-HL1250Eは高圧側に特許のダブルリップリングを採用しているようです。
これが良いのか、単なる特許をかいくぐるための口実なのか分かりませんが、表向きにはなっていないようです。
それではまた。
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