長い午前中の次は第二ラウンドの午後の修理です。
今回の修理は日立の100V自動かんなP100FHです。
日立自動かんなP100FH
どんな症状かと言いますと大工さんが無理に使いすぎて、チェンの掛かっているギヤ（スプロケット）が割れてしまいました。
依頼のあった日は、丁度火曜日の超仕上かんなの納品中でした。
超仕上げ納品後作業場に直行した所、
上の写真のスプロケットが割れて、
こんな状況でした。
スプロケットの掛かっている軸（スピンドル）もキー溝がひずんでおり、チェンも切れていました。
そのため、修理にあたり、
１．スプロケット
２．チェン
３．キー
４．スピンドル
以上の部品交換が必要となります。
２と３は当店に在庫がありますので、必要なのは１と４です。早速FAXで日立に部品を注文。
翌日入荷予定が４のスピンドルは12月1日なんですが、１のスプロケットが、なんと2月初め
お客様は12月5日から削り物がしたいという希望なんですが、これでは話になりません。
私の同級生が、ギヤーの卸をしていますので、特注で納期を確認すると、翌日
「既製品で近い寸法のものがありました。」
とのこと。早速部品を手配して、部品がやって来たのが本日でした。
まず、穴径を確認。OK
キー溝を確認。OK
スプロケットの厚みを確認。1cmほど厚くて使えません。これを削って落とすのは至難の業ですので、
高速切断機でカットします。バイスでまともに挟めませんのでスプロケットを挟んだボール盤バイスを高速切断機で挟み、
全部切り落とすと締まってしまうし、バイスからスプロケットが飛んでいくので、
上から2/5、下から2/5切って残りは曲げて折ります。
バリはヤスリとグラインダで修正してOKです。
部品が揃った所で、現地に向かい、現地で順序良くバラして、順序良く納めて試運転OKで無事終了。
大工さん！御希望通り12月5日から削り物が出来ますよ〜!!
本日はいつも以上に疲れた一日でした。
それではまた。
480407
