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充電工具は主流が18Vに?

昨日、ようやくマキタの新型18Vインパクトドライバーが入荷しました。
現在愛知県では売れてないのですが、東北特需で品薄のものがいくつかあるようです。


時々、充電のインパクトドライバーを購入しに来られる方が、
「充電工具って、18Vに変わっちゃうの?」
と、言われる方が見えます。
こんなことを私は言ったこともありませんし、メーカーの営業マンも言わないはずです。
しかし、どうもこんなことを言っている販売店がいるような気がしてなりません。
確かに現在のリチウムイオンの18Vは14.4Vと大きさも重量もそんなに変わりません。
価格は本体セットもバッテリも1割高いくらいですが、作業量は2割くらい多くなります。
これだけ考えたら、どうも18Vに変えた方がいいような気がします。
実際は、現在各メーカーの話を聞くと確かに18V工具の売上は伸びてはいるが、まだ14.4Vの方が多いようである。
一昔前に、
「釘打機はみんな高圧に変わる。」
なんて、言われる販売店(私は言ったことも思ったこともございません)やユーザー様が見えましたが、
高圧には、”一度にたくさん使うとエアが追いつかない”という欠点があるため、常圧釘打機は消えません。
現在も野地板を打つような作業は大半が常圧釘打機を使っています。
私が”みんな18Vになる”と言わない理由があります。その理由とは
1.14.4Vの普及によって、電池の互換性のある工具の流用が出来なくなる。
2.14.4Vのパワーで特に不自由しているわけではないのに、あえて重く、高い機種に変更する必要がない。
この二つが表向きの理由であるが、気が付かない別の理由があります。
実は理由があって、18Vのインパクトがハンマートルクを上げていないんです。
それは、インパクトドライバーが+ビットでコーススレッドを締めることがメインの作業だからです。
現在の14.4Vのインパクトドライバーの打撃力が+ビットとコーススレッドの耐力のほぼ限界です。
使用されている方なら分かると思いますが、締めすぎると、+ビットあるいはコーススレッドが折れます。
18Vだからと言ってその分、打撃力を上げたら、+ビットやコーススレッドが頻繁に折れて、使いにくい道具になってしまいます。
(筋交い金物を締める四角穴のビスなら問題ありませんが・・・)
そのために、打撃トルクを上げずにモータートルクを上げています。
そうすると、今度は+ビットを使う時に14.4V以上にしっかりインパクトドライバーを押さえないと+ビットが外れやすくなります。
また、熱処理のしていないサッシ用ステンレスビスや手すりのビスなどの+溝を破壊しやすくなります。
私はいつも14.4Vのインパクトドライバーで修理をしておりますが、ある時、現場で18Vのインパクトドライバーを借りて+ネジを外そうとしたら、
機械の不安定な部分に付いている+ネジで押さえた分だけ全体が下がるところのネジだったので、滑って踊って全く使えません。
これから18Vのインパクトドライバーを使おうと思っている方、その辺りも考慮の上、御検討下さい。
決して、18Vが使えないとか、やめた方が良いと言っているわけではありません。
それではまた。
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