展示会などで大工道具でよく売れている商品は？と訊かれると
高圧釘打機の普及しだした15年位前は「高圧釘打機」
なんてよく言われましたが、それを聞いた買い手は
「みんな高圧釘打機に変わっちゃうのかなぁ？」
と錯覚しますが、実際はまだまだ発売当時は常圧釘打機が全盛でした。
今現在になってやっと65mm以上の釘打機の大半が高圧になりました。
でも、現場で活躍する50mm以下の釘打機・タッカ・ピン・フィニッシュ・フロア釘打機はまだまだ常圧のほうが多いでしょう。
しかし売上実績を見ると常圧の50mm釘打機やタッカ・ピン・フィニッシュ・フロア釘打機はそれほど売れていません。
道具を買われる方に認識して欲しいことは、
よく売れている商品＝よく使われている商品ではありません。
よく売れている商品＝今まで普及していなかったが最近売れ出した商品です。
よく使われている機械であっても、すでに持っている機械は買いません。
しかし、一つでも余分に機械を売りたいメーカーや販売店は消費者の損得を考えずに自分の売上だけを考える人がいます。
そんな売り手は、あたかも売れている商品が現場でいかにも使われているような雰囲気で、
「この機械が売れています！」
「これからはこの機械です。」
なんて、感じで調子のいいセリフを並べています。（自分はこの仲間ではありません。）
これまで、色々な商品を販売してきて言えること。
機械や道具の売れる時期は、その商品が普及し始める時で普通に使うようになるとそれほど売れなくなる。
金物などの消耗品は、その商品のよく売れる時期が、よく使われている時期である。
このことは当たり前のことですが、商品の購入に迷いがあるときは、売り手の誘惑に惑わされやすくなります。
よく「商売人だ」なんて言葉を使われる方が見えますが、こういった方を否定し、良心的な売り手を肯定すれば、
もっと、売り手も良い売り方を競うと思います。
これから機械や道具を買うときは売り手の口車に惑わされないで下さい。
消費者のために真剣に仕事をする方が残るような売り買いが多ければ、いい加減な売り手はなくなります。
注文住宅やリフォーム工事でも同等のことが言えると思います。
それではまた。
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