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養生テープの粘着材がフロアに残ったら?

先日、お客様から電話があり、
「緑の養生テープの糊がちょっと残っちゃたんだけど、何か取るモンはある?」
との連絡でした。
養生テープをはがした時に残るのは当然ながら”粘着剤”です。
これはラッカーシンナーで簡単に溶けます。
しかし、ラッカーシンナーはフロアの表面のクリアを侵します。
微妙に付けると少しクリアの表面がただれるため、白く濁ったようになります。
またクリアが塗っていない白木や紙の貼ってあるようなところは、微妙なシミが残ります。
松や花梨のような材料は木の樹脂を取られるため色が薄くなることもあります。
ですから、ラッカーシンナーの使えるところはかなり制限があります。
使っても問題ないところ
・ステンレスなどの素地の金属面(クリアの塗ってある真鍮や銅もダメ)
・ガラス面
・アルミサッシ(白や木目の塗装サッシは危険です。)
・陶磁器(目地はシミが残ることがあります。)
ラッカーシンナーのほかに粘着剤のはがし剤というものもあります。
これはシンナーのような石油製品でないものなら樹脂や塗装を傷めませんがシミは残ることがありますので御注意下さい。


ところで冒頭の糊の取る方法に意外な方法でお答えしました。
実は、ごく普通に大工さんの使う”プラスチック消しゴム”が有効なんです。
消しゴムは樹脂や塗装を傷めません。シミも残りません。
粘着剤に消しゴムをこすり付けると粘着剤が消しゴムのカスを吸って、粘りがなくなり最終的には消しゴムのカスの一部になります。
また、消しゴムの応用で昔から”砂消しゴム”がありますが、これは微妙に残ったシリコンコークを取るのに有効です。
但し、傷が付きやすい下地には、問題があるときがありますので、御注意下さい。
以上、「生活の知恵」ではなく「建築の知恵」でした。
それではまた。
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