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五つの「みる」

過去に五つの「きく」という記事を入れました。
その話を、ある棟梁にお話したら、お褒めを頂き、
「じゃぁ、次は五つの”みる”が出来るだろ。」
ということで、その宿題を半ば強引なこじ付けで大工さん用に作ってみました。
あまり、面白くない話だとは思いますが、お付き合い下さい。


一つ目の”みる”
見る=「百聞は一見にしかず」の見るです。百回聞くよりも、そこに行って、自分の目で見たほうがよく分かると言う意味の示しておりますが、
”見”という字は”目”と”あにあし”(下の部首です。)でできた文字です。
お施主さんの言われることを聞いて解釈するより、現地に足を運んで自分の目で確認することが大切ということです。


二つ目の”みる”
視る=調査すると言う意味の視るです。被災地を視るとか建物の痛み具合を視るというように使います。
視界に写る物からどうなっているのか判断する時に使います。
ちなみに”ネ”(しめすへん)は、神を示すことを意味しています。(社・礼・祈・祇・祉・祝・祖・祢・禍・福・禅など)


三つ目の”みる”
診る=患部を診るという時の診るです。住宅の傷んでいる所の見えない部分がどうなっているかを”みる”時に使います。


四つ目の”みる”
看る=世話をすることを表しています。子供を看る。お年寄りを看る。看板は行き先や目的が分からない人の世話をする板です。
年数の経った住宅も世話をしてくれる職人さんが居れば心強いでしょう。


五つ目の”みる”
観る=鑑賞することを表しています。観劇とか映画を観るといった使い方をしますが、日本中どこに行っても色々な建造物があります。
大工さんと一緒に旅行に行ったりすると、常に景観に写る建物を観ては、評価をして勉強をしています。


以上、くだらないネタだとは思いますが、五つの”みる”で、これから多くのお施主様をお世話をして下さい。
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