先週の解答の記事を書き込む日になりましたが、本日は特に解答する必要がないようです。
でも、コメントを読まれていない方のために解答いたします。
先週の問題は
”これはなんでしょう？”でした。
皆さんから回答がありましたとおり、答えは屋起こしに使うときの引っ掛けでした。
当店では「桁クランプ」と言う名で販売しております。価格は7000円（税込み）です。
ほとんどワイヤーを５ｍ繋いでそのワイヤーの途中で挟んで引っ張る大見工業のシメール4型に
付属の土台クランプをつけて使って見える方が多いようです。
通常は4.5寸まで使えるように内法を4.6寸で製作しておりますが、5寸希望の方には5.1寸で製作します。
また丸太用で作って欲しいとの希望があった方には使われる想定範囲の最大寸法に合わせて製作したこともありますが、
（但し丸太は太鼓摺りしたものに限ります。）
あまり大きすぎると3.5寸材を使用したときに桁クランプが傾いてしまいますので、ご了承願った上で特別に製作します。
ある展示会で大見工業さんのブースで桁クランプの話をしましたところ、数日後に大見工業さんから電話が掛かってきました。
「先日の桁クランプの件で、それを当社でも販売しようかと思っておりましたので、見せていただいても宜しいでしょうか？」
「いいですけれど、桁クランプは売りませんよ。受注されてもたくさん作れませんから。」
「それはないです。当社で作りますから。」
と言うことで翌日、大見工業さんの営業マンが来店されました。
「すみませんね。例のもの見せてください。」
桁クランプを見せると色々な角度から写真を撮っては寸法を測り、
「どうもありがとうございました。」
「どうして設計じゃなくて、営業が来るんですか？」
「設計が『忙しいからお前言って来い！』と、言われて来ました。」
「ウチは7000円で売っていますから、あまり安くしないように。」
「大見工業では、とてもそんなに安く作れません。」
ということで、どんな製品が出来るのか？
数ヵ月後、大見工業さんから予定通り桁用の引っ掛けが発売されました。
定価を見てビックリ！
”35000円”
これでは売れませんね。
数年後に廃盤となりました。
それではまた。
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