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ビス打ち機のお話(日立編)

今、手間請けで一番走れる仕事がビス打ち作業と言われております。
もちろんこの時の主役はビス打機です。
市場で出回っているのは日立とMAXが二分しているようですが、もう一社のマキタにもここに参戦できるように頑張って頂きたいと思います。


そこで本日は日立のビス打機のお話を致します。
この業界で最初にボード用のエアビス打機を発売したのは、なんと兼松です。
厳密なことを言いますと板金用のビス打ち機を軽天用のビス打機に改良したMAXのほうが先に発売しておりますが、
木下地用としては兼松でした。
遅れること数年兼松の50本連結のシートタイプのボードビスを打てるエアインパクトドライバーに連結ビスの送り装置を付けた
ビス打ち達人WF4Aが発売され直後に現在の100本連結タイプのビス打ちが出来るビス打ち名人WF4AHが発売されました。
原理そのものは現行のものとほとんど変わっていません。
日立のロールビス打機は、兼松とほぼ同じ方式でビスを締めていきます。(悪く言うとパクリです。)
打ち込み方式は
1.エアモーターを高速に回しながら、早くピストンを打ち込む。
2.その回転でビスの十字を拾い捕まえて、ビスの長さの半分くらい打ち込む。
3.最後まで打ち込んでしまうとボードと下地が寄らないため、打ち込み後半はピストンの径を小さくし、弱い力で押し込みながらビスを閉めこむ。
4.ビスがツラ付近まで締まると安全装置が上止点まで来るので、エアモーターの回転を止める。
5.打ち終わったエアでビス送りのフィードピストンを下げ、中のバネが縮められる。
6.使用者が次のビスを打とうとして、移動する時にビットが戻る。
7.フィードピストンのエアも抜けるため、縮められたバネが戻ることによってビスを送る。
使っている人は、ただ打つだけですが、日立のビス打機はここまで真面目に仕事をしています。
なので、可愛がって、労わってあげてください。
現行のビス打機は型が変わるごとに、スピードとパワーを上げています。
その分エアの消費量も大きくなります。
また、一番問題なのが、ピストン破損やシリンダの磨耗も早くなっています。
機械は常に軽量化と耐久性は反比例しています。
修理屋として言いますが、ある程度の故障は覚悟してください。
それではまた。
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