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マキタ新型ビス打機の秘密を探る2

ビス打機はビスを半分打ち込み、残り半分は弱く押し込みながら回転させて面まで来ると止まる仕組みになっているのはどこも同じです。
MAXのビス打機は半分打ち込み、後半は人が押し込みながらエアモーターを回転させます。
日立は大きいピストンで半分打ち込み、後半は小さいピストンで弱く押し込みながらエアモーターを回転させます。
マキタも日立と同じ方式なんですが、少々構造が違います。

これが問題のエアモーターです。
中に2段目のピストンが組み込まれています。
MAXはエアモーターがハンドルとマガジンの間に固定されています。
日立はピストンの一番上の部分に固定されています。
ところが、マキタはエアモーターそのものがピストンの役目をし、モーターごと打ち込んでいます。
どうもそれが究極の吸い付きのカギになっているようです。
ちなみに重さを量ります。

250gあります。この機械は総重量が1.8kgです。
ですから総重量の15%近くの重さのものがビスを押さえることになります。
この感覚は吸い付くような感覚のような気がします。
ちなみに日立のピストンと比較してみます。

差は歴然。マキタが重い理由もここにあるようです。
しかし、ひとつ気になることがあります。
それは、業界初のビス打機であるカネマツVZ232と同じエアモーターが打ち込む構造です。
VZ232は打ち込み始める瞬間、ピストンが重いため本体が反動で浮きやすく、現在のビス打機よりもかなり押さえつけないとビスが浮く現象がありました。
今回のAR411HRは何かの方法でその欠点をクリアしたようです。
正確な理由は分かりません。
高圧のため、機械が浮く前にピストンが機械を押さえつけているような感覚もあります。
ピストンの始動時の初速を抑えて反動を軽減しているかもしれません。
このあたりはマキタが分かっていれば、自慢して過大広告すると思われますが、よく分かっていないような気もします。
とにかく、結論として、日立ともMAXとも打ち込み方式が違うと言うことだけは確認できました。
それではまた。
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